美味しい中華料理店なら、名古屋にもいくつかある。
けれど、これほどの「熱量」を帯びた一皿を、静かな隠れ家で味わえる場所を他に知らない。
栄駅から徒歩7分。
ホテルの地下へと続く階段を降りると、喧騒から切り離された白基調の静謐な空間が広がっている。
それが「粤菜R(エッサイアール)」。
ここは、知る人ぞ知る大人のための美食の隠れ家。

非日常感を感じれるような空間。

洗練された空間とは裏腹に、特等席であるカウンターの向こう側からは、静かで、しかし料理へ向き合う姿勢が伝わってくる。
またカウンターからは調理場が見える。しかも、その調理場は目線より下にあり、調理自体が演出として見える。
そんな鍋を振るうシェフの姿にあるのは、本場香港の純広東料理への深いリスペクトと些細なこだわりが見えてくる。
かつて勤めていた店は、多くのファンに惜しまれながら幕を閉じた。
しかし、名古屋の地に広東料理の文化を根付かせたいという執念の火は消えていなかった。
「5つのR」に込められた想いの真ん中にある、このRevengeの精神。
だからこそ、ここで出される料理には一切の妥協がない。
食材の良さを最大限に出した、工夫やアイデアが詰まっている。
食材の特徴を全て把握し、その良さは最大限に活かし、悪さは感じさせない組み合わせや調理で消したり、調和したりさせている。

また、目の前でエビが飛び跳ねたりと、料理の過程も楽しめる。
楽しませようとはせず、滞在時間の中で自然と魅せる。

そんな一連の流れから感じるのは
お客様との時間を大切にする静かな思い。
シェフ自体も語り口調はゆっくりで、親近感がある。
カウンター越しに交わす言葉、料理から伝わる熱量。
ただ胃袋を満たすだけではない。
一口食べるごとに、料理人の人生そのものを味わい、時間を楽しめる。

私たちは、こういうお店を応援したい。
そして、大切な人にだけこっそりと教えたい。
粤菜Rは、そんな風に思わせてくれる、名古屋で唯一無二の存在。

次の特別な夜は、迷わずこの地下の隠れ家へ逃げ込んでほしい。
