勝つことだけを、価値にしない。
鹿児島県・大隅半島を拠点に、新たなスタートを切ったKATANA BULLS。目指しているのは、ただ試合に勝つためだけのスポーツチームではない。選手やスタッフが地域に入り、人と出会い、仕事や暮らしに関わっていく。スポーツを入口にしながら、地域に新しい交流やきっかけを生み出していく。まさにキーワードは「デュアルキャリア」。
人口減少や担い手不足など、地方を取り巻く環境が変わっていくなかで、スポーツにできることは試合会場の中だけではない。人を集めること。その地域を知るきっかけを作ること。そこに住む子どもたちにとって、新しい選択肢を見せること。そして、その土地を好きになってくれる人を増やすこと。
スポーツと地域が、もっと近くなる。KATANA BULLSは、大隅半島からその新しい形をつくろうしている。

なぜ、大隅半島なのか
KATANA Bullsの前身となったのは、兵庫県を拠点に活動していたVリーグチーム「兵庫デルフィーノ」。チームが新たな一歩を踏み出すにあたり、次の拠点として選んだのが、鹿児島県・大隅半島だった。鹿児島県の東側に位置する大隅半島には、海があり、山があり、農業や畜産、水産業をはじめとした豊かな食文化がある。
一方で、人口減少や若い世代の流出、地域産業の担い手不足など、地方ならではの課題とも向き合っている。だからこそ、ここでスポーツチームをつくる意味があると考えた。
すでに人が集まっている場所へ行くのではなく、スポーツをきっかけに新しい人の流れをつくる。地域にあるものとスポーツを掛け合わせながら、大隅半島そのものの魅力を発信していく。KATANA Bullsの挑戦は、チームの拠点を移すことだけではなく、スポーツと地域の新しい関係をつくることから始まっている。

※男子バレーボールチーム

※女子インドア/フィールドホッケー
「勝ち」より、「価値」に重点を。
スポーツである以上、試合に出るからには勝利を目指す。けれど、KATANA Bullsが大切にしているのは、勝敗だけでは測ることのできない価値である。試合に勝ったか、負けたか。順位が何位だったか。当然スポーツという競技においてはそれも大切な一部だと考えている。
それでも、チームが地域に存在することで、誰かがスポーツを好きになったり、子どもたちが選手に憧れたり、地域外から大隅半島を訪れる人が生まれたりする。地域のお店や企業と新しい取り組みが始まることもあるかもしれない。
スポーツを通して生まれる人と人との繋がりこそ、チームが生み出す大切な価値のひとつだ。まさに勝利を目指しながら、その先にある価値もつくる。それが、KATANA Bullsの考えるスポーツチームの姿。
スポーツから、大隅を面白く。
KATANA Bullsがこれからつくろうとしているものは、スポーツだけでは完結しない。大隅半島には、食があり自然がある。地域で事業を営む人たちがいて、そこで暮らす人たちがいる。スポーツをその真ん中に置けば、これまで交わることのなかったもの同士がつながる可能性がある。
試合をきっかけに地域を訪れる。地域のおいしいものを知る。選手を通して町を知る。そして、また大隅半島を訪れたくなる。KATANA Bullsを知ったことが、大隅半島を知る入口になる。そんな循環をつくることができれば、スポーツチームの存在価値はもっと大きくなる。
2026年8月設立。まだ始まったばかりの挑戦。だからこそ、これからどんなチームになり、どんな人たちと出会い、どんな景色を大隅半島につくっていくのか。その過程そのものが、KATANA Bullsの物語になっていく。勝つことだけを、価値にしない。鹿児島・大隅半島から、スポーツの新しい可能性が動き始めている。
