ブログ HIGASHI KUSHIRA BURGER——東串良生まれのクラフトバーガー

試作を重ねながら、少しずつ「東串良の味」へ。

2026.08.15

東串良バーガーの開発は、思っていた以上に簡単ではありません。
8月22日の東串良祗園夏まつりでの初販売に向けて、何度も試作と試食を重ねています。

※実際に幾度となく試作品を作ってきました。

ソースの味を変えてみる。
食材の組み合わせを変えてみる。
実際にバーガーにして、みんなで食べて、意見を出す。

「こっちの方がおいしい」
「もう少し味噌を感じてもいい」
「ピーマンの良さをもっと出せないか」

そんな話をしながら、少しずつ形を変えてきました。

けれど、私たちが一番苦戦しているのは、味付け以前のところにあります。
それは、「そもそも、何を挟めば“東串良バーガー”になるのか。」ということです。

「東串良らしい食材」を探す。

東串良町には、ピーマンをはじめ、この土地で育てられている農産物があります。
だから最初は、東串良町の食材を使ってバーガーをつくればいい。
そんなふうにも考えていました。

しかし、実際に商品開発を始めてみると、それほど単純ではありません。
使ってみたい食材があっても、すぐに商品として使えるとは限らない。

必要な量を集めること。
実際にバーガーにしたときにおいしいこと。
価格として成立すること。
継続して提供できること。

そして何より、その食材を使うことに、ちゃんと意味があること。
ひとつの商品として成立させようとすると、考えなければいけないことがたくさんあります。
実際、食材を探すところから苦戦しています。
そして探せば探すほど、こんな疑問も出てきました。

「東串良らしさって、何だろう。」

名産品を挟めば、ご当地バーガーになるわけではない。

東串良と聞いて、まず思い浮かぶもののひとつがピーマンです。
もちろん、東串良バーガーでも大切にしたい食材です。

現在開発しているグリーンチキンバーガーは、ピーマンを使ったグリーンソースをたっぷりと合わせています。
ただ、ピーマンを入れれば「東串良バーガー」になるわけではありません。
ピーマンらしさを残しながら、どうすればチキン竜田とおいしく食べてもらえるのか。

青々しさをどこまで残すのか。
ソースとしてどんな濃さがいいのか。
一口食べたときに、それぞれの味がどう重なるのか。

今も改良を続けています。

もうひとつの茶味噌チーズバーガーも同じです。

お茶を練り込んだバンズ。
牛肉のパテ。
照り焼きソース。
そして、麦味噌とチーズを合わせたソース。

それぞれはおいしくても、ひとつのバーガーになったときのバランスはまったく別の話です。

味噌をもっと感じさせた方がいいのか。
チーズとのバランスはどうするのか。
照り焼きとの組み合わせはどうなのか。

食べるたびに、新しい課題が見つかります。
だから、またつくる。
また食べる。
そして、また考える。

HIGASHI KUSHIRA BURGERは、そんな繰り返しの中で生まれています。

「まず、おいしい。」を大切にしたい。

ご当地グルメをつくるとなると、どうしても「地元の食材を使うこと」に意識が向きます。
もちろん、それは大切なことです。
でも、私たちはもうひとつ大切にしたいことがあります。
それは、まず、一つのバーガーとしておいしいこと。

名産品を無理に挟んでも、食べたいと思えるバーガーにならなければ意味がありません。
「ご当地だから一度食べてみよう」ではなく、
「おいしかったから、また食べたい。」
そう思ってもらえるものにしたい。

その先に、
「これ、東串良の食材なんだ。」
「東串良ってどんな町なんだろう。」
という興味が生まれればいい。

食を通して町を知ってもらうためにも、まずは料理としておいしいこと。
そこは、最後まで妥協したくないと考えています。

東串良だけなのか。それとも、大隅半島なのか。

そして試作を重ねるなかで、もうひとつ考え始めていることがあります。
HIGASHI KUSHIRA BURGERは、すべてを「東串良町産」にするべきなのか。
それとも、もう少し視野を広げてもいいのか。

東串良町がある大隅半島には、さまざまな食があります。
農業があり、畜産があり、海があります。

東串良という町から始まったバーガーだからこそ、この町だけですべてを完結させるのではなく、東串良を入口に、大隅半島の食の魅力までひとつのバーガーで表現する。

そんな考え方もあるのではないか。
今は、まだ答えが出ていません。
東串良のものにこだわるのか。
大隅半島まで広げるのか。
あるいは、その両方をうまく組み合わせていくのか。

食材を探しながら、私たち自身も、この土地について改めて考えています。
だからこそ、このプロジェクトは面白いのかもしれません。

8月22日に届けるのも、まだ「完成品」ではない。

現在、8月22日の東串良祗園夏まつりに向けて、2種類のバーガーを開発しています。
CHA-MISO BURGER。そして、GREEN CHICKEN BURGER。

何度も試作を重ねていますが、この2種類を「完成した東串良バーガー」だとは考えていません。
あくまでも、今回届けるのはプロトタイプです。
まずは、町のみなさんに食べてもらう。
「おいしい」と思うか。どちらが好きか。
もっとこうしてほしいと思うところはあるか。

そして、「東串良に、こんなバーガーがあったらいい。」
というアイデアも聞いてみたい。
つくる側だけで答えを決めるのではなく、食べてくれる人の声も取り入れながら、少しずつ育てていく。

8月22日は、そのための最初の大きな一歩です。
まだ完成していない。
まだ迷っている。
食材だって、これからもっと探していきたい。

でも、それでいいと思っています。
試して、失敗して、また考える。
その過程も含めて、東串良バーガーをつくっていく。
この町の味は、まだ決まっていない。

だからこそ、ここから育てていきます。

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